只今、難波高島屋では
「東本願寺の至宝展」が開催中(5月11日まで)
一般料金800円也。
ではどんな至宝を拝めるのだろうか?と期待に胸をふくらませて
会場に足を踏み入れる。
そこには親鸞聖人の御影模写があり教行信証の複写本がある。
模写であろうが複写であろうが元々は大変貴重なものであるわけだから
仕方がないし、それらからでも思いを巡らせることは出来る
ありがたやありがたや。
でもその後は・・・
東本願寺は過去数度の大火でそうとうな国宝級をなくしている。
だからそう大したものはないだろう
と想像していたところ
たいした物はなかった。
ほとんどは近代美術でありもちろん国宝級の仏像もない
(仏像は一体だけの阿弥陀如来のみ)
展示されている至宝?たちが伝えることは
親鸞聖人の後を継ぐものたちによる権力との闘争
それも民衆を炊きつけて扇動して僧侶にあるまじき行動の数々。
そして次の時代には
徳川家におもねて
天皇家におもねて
権力に寄り添っていく坊主どもの醜悪な歴史をこれでもか!と見せ付けてくれる。
親鸞聖人の非僧非俗とは
愚禿釈と名に冠した孤高の願いとは
いったい東本願寺(もちろん西も)の坊主どもは何を伝えてきたのだろうか?
と展示の途中から胸糞悪くなってくる内容だった。
そこには権力に取り入った葬式仏教の権威の展示があるだけだった。
最後の展示は棟方志功の襖絵
これは見ごたえありだが
難波まで行かなくても
棟方志功展は北野田でやっている。
くたびれ損だったな。