からきし である。
からきし 駄目 とか
からきし 弱い とか
使う言葉だと思うのだが
この場合 そういう意味もありながら
からきし 怖い のである。
何が?・・・
歯医者さん。
これまでも何度も歯医者に通ってきたが
ある程度治療に目処がついて
この先怖いこと=痛いこと がおこりそうだと
野生の勘がはたらいたら 次から行かない!
そんな行動を繰り返してきた。
歯石取ってる最中に手をあげて
「今日はこれくらいで勘弁しといたろ」と帰ったこともある。
煙草を止めて通っていた歯医者では
次から歯茎の中の歯石を取りましょう と言われて行かなくなった。
歯茎の中の歯石って!
考えただけで卒倒しそうになる。
半年ほど前に奥歯のカブセが取れた。
場所的に特に不便もないのでほっておいたのだが
これはそろそろ行かないとヤバイかな、と野生の勘が働きだした。
ちょっと歯茎も浮いてるみたいだし・・・
でも歯医者さんはやだな~とグジグジ悩んでいると年も押し詰まってきた。
ちょうど午前中時間が空いたので
もうこうなったら逃げ出せないところに行こう!
そう、あの名医と誉れの高いあそこに!と心に決めた。
と言いながらも一度その歯医者さんの前を通り過ぎて
また戻ってきたのだが・・・
この左手の階段を登ったらもう引き返せない。
しばらく逡巡してから覚悟を決めた。
もう逃げ出さないぞ。
・・・
でも残念な事がひとつ。
友人の奥様に「
からきし」なところをしっかり見られてしまった。