さてその粉河寺を後にしたとき
家内が突然思い出した事がある。
職場の同僚がこのあたりに住んでいて
以前粉河寺の前にある なかむらの「じゃこ寿司」が美味しいって言ってたと。
じゃこ寿司?
ちりめんじゃこをマブシテあるんかいな?
和歌山に生まれ育ったけど聞いたことがない。
どうもイメージがわかない。
粉河寺から国道に出る途中に その「
なかむらの柿の葉すし本舗」があった。
じゃ、ものは試しに買ってみようと買って帰った。
これが「じゃこ寿司」
柿の葉に包まれて外観は柿の葉すしと何ら変わらない。
その柿の葉を開けてみると
じゃこ というのはこの地方で「はや」と言われる川魚のことらしく
焼いてから甘辛く煮たものを酢飯に載せる名物らしい。
柿の葉すしもこのあたりでは店で買うものではなく
家庭で作るものだと聞いたことがあるので
じゃこ寿司も家庭の味なのかもしれない。
一口食べてみると川魚の香りが甘辛い味の奥から広がってなかなかの
珍味。少し甘口の日本酒にあいそうな味わいだ。