11月の声を聞いたら
やらなければいけないことがある
古酒の仕継ぎだ。
これまでのことは こちらから
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甕造りからはじめる古酒造り
もうまる4年を経て
立派に古酒になったわけだから
いまさら記事にするべきこともないのだが
今年の一月のこと
ラジオ沖縄の
「泡盛天使が行く」が取材にわが家にいらっしゃったとき
昨年くみ出した自家製古酒を味わってもらったのだが
すこしアルコール度数が下がってきていると
パーソナリティの下地さんに指摘されたのが気になっていた。
もちろん甕での貯蔵であるからアルコール度数が下がるのは当然で
それを防ぐための仕継ぎなのだが。
想定以上に度数が下がってもらっては困る。
下地さんは「どなん」の60度を足せばいいとおっしゃるが
それでは元々の味が変わってしまう。
さて、あれから一年
甕の泡盛はどうなっているのだろう?
そんな心配を抱えながら古酒の仕継ぎの作業に入る。
これまでは毎年昼間に仕継ぎをしていたのだが
休日はいろいろ忙しくって(忘れていただけだが・・・)
昨夜遅くなってからの作業となった。
先ずは体重測定
7.3kgは例年通りである。
しずしずと栓を開ける。
先ずは目視確認
透明な液体がナミナミと詰っている。
減った量はどうやら例年通りのようだ。
これまでは元の酒を薄めてはいけない思いがどこかにあって
くみ出す量を抑えめにして、そのぶん継ぎ足す量も抑えていたのだが
そのせいでアルコール度数が下がっては困る。
今回は大胆に550ccをくみ出し700ccを継ぐ。
くみ出した酒は自作の「お預け徳利」に入れる。
もう夜も遅い
じゃ、このまま味わおう。
口に含むと甘い香りがふわ~と鼻腔に抜ける
そしてすっきりした爽やかな味わいが舌に残る。
アルコール度数が下がっているのではなく
古酒独特のすっきりとした飲み口が飲みやすくてそう感じたのかもしれない。
それが証拠に
いつもと同じ量を飲んだはずが・・・
今日はきっちり二日酔いだ。
自らの体を使ってアルコール度数を測定するとは
たいした酒呑みである。
いずれにしても4年古酒はいい出来である。