いつも前を通るたびに気になる店がある。
シャッターは半開きで
店の看板は出ていない。
テントは破れかけていて
それでもなんとか「九州ラーメン 六五六」とは読める。
たまに
店の前に人が並んでいるから営業はしているんだろう。
で、
いつやっているのかと言うと
またこれが不明で
確かに昼時は開いている事が多いようだが
閉まっているときもある。
何なんだ。
でも
怖いもの見たさ
三国ヶ丘からだと10分ほど歩いて店に到着。
シャッターはあいかわらず半開き。
薄暗い店内に入ると
キラーカーンのような風貌の怖そうなおっさんが
調理している。
カウンターのあいている席に座ろうとすると
そこ座らんと 後ろの席で待っといて!
と言われる。
こわっ
店内にメニューはない。
どうやら座れば自動的に作り出し
メニューは「ちゃんぽん」だけのようだ。
しばらくすると
カウンターの左端があいたので
恐る恐る座る。
今度は何も言われない。
大丈夫のようだ。
黙って座って待っていると
ちゃんと「ちゃんぽん」が目の前に置かれる。
けっこうなボリュームだ
(写真撮れる雰囲気なし)
スープを蓮華で飲む。
辛い。
胡椒がおもいっきり効いている。
しかし食べすすむうちに
この胡椒辛さが心地よくなってくる。
名古屋の手羽先に通ずる 胡椒マジックだ。
辛さの奥には柔らかいスープの旨みも感じられる。
これはちょっと癖になりそうな味だ。
しかし
いったいこの「ちゃんぽん」はいくらなんだろう?
先に食べ終わったひとを観察しているとどうやら1000円札をだして
つりをもらっているようだ。
1000円以内ではあると推測できる。
よし
完食してお勘定に立つ。
財布の中をみると
「あきさみよ~!」
一万円札しかないではないか!
あの怖そうなおっさんに一万円札出してだいじょうぶか?
すみません、一万円札しかないんですけど・・・
と勇気を出して言うと
おっさん
ニコニコっと満面の笑みで「おおきに大丈夫ですよ」
あれっ
話してみると このおっさん
めちゃくちゃフランクで
最初座らないように言われた席も
調理台の前で 座ったら暑いだろうという理由だったことが判明。
ちなみにお勘定は900円でした。
店はこんな感じ
これで営業中
こわいもの見たさにいかがですか