4月の7日の朝の空は、今にも雨が落ちてきそうな灰色だった。
窓を開けるとひんやりとした空気が頬を撫で・・・
でも負けずに花見に出かけることにした。
毎年行ってる泉北の公園はやめにして
今年は電車でいけるところを探すことにした。
そうや、お膝元 堺の桜を探してみよう
と言うことで
まずは堺東へ。
堺東駅から正面の商店街のアーケードを抜けて歩道橋をわたるとすぐに
超善寺がある。
浄土宗のお寺のようだ
30年以上の桜の古木が境内に咲き誇っている。
青空をバックにした桜もそれはそれで美しいのだが
私は曇り空をバックにした桜が好きだ。
そして出来れば喧騒から遠く離れていればなおよし。
桜の美しさはそのはかなさにあるのだから
ボンボリや宴会とは離れてほしい。
古木の深い茶色と曇り空と桜花の景色がいい。
隣の熊野小学校の桜も愛でながら
宿院に向かって歩く。
空はもう今にも泣き出しそうだ。
次の桜の名所は宿院頓宮だ。
住吉大社や大鳥大社のお旅所らしい。
4月7日は桜祭りとあったので
ちょっと焼き鳥にビールでも・・・と期待して行ったのだが・・・
ほとんど近所の公園状態で
境内は宴会があちらこちらで開かれていた。
桜を楽しむには遠い世界か出来上がっていたので早々に退散。
ちょうどお昼ごろだったので
近くにある蕎麦屋「ちく満」でせいろを食べる。
元禄創業の老舗はいい雰囲気だ。
もののはじまりみなさかい。
と言われた昔さかいを色濃く残すこのあたりには
かん袋をはじめ老舗の名店が残っている。
蕎麦を食べて外にでると雨が降り出していた。
この後向かったザビエル公園では 若者たちが静かにもくもくと食べるだけの
花見の宴を開いていた。
ん~楽しんでいるのか?
堺駅周辺の桜はすでに散り始め
今年の不安定な気候の影響をもろに受けたのか
土居川の桜は葉桜になりかけていた。
このあたりで雨が強くなってきた。
この雨で今年の桜も終わりかな・・・・